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満腹は満足とは少し違うということ

若いころならば特に食事は量を求めがちになります。
あるいはちょっと高級なものよりも少し粗野であってもたくさん、というふうなことはよくあります。
ですがお腹がたらふくという言葉通りに膨れ上がる状態よりももっと満足できることもあります。
年を重ねなければ落ち着けないかもしれませんが若い時分であっても少し手を伸ばしてみるのもいいといえます。
本当にいいものを食べるという表現にすると上から目線になってしまいますが食べて次に手を伸ばすような食べ物ではなく、一口食べただけですっと手が止まるような、舌の上に残しておきたくなるような食べ物もあります。
そういったものをたまに食べるとより生きているような、心からよかったという気持ちになれます。
お腹が苦しいという状態ではなくまだ少し入るのだけれどぼうっとするような、今日はもういいなという気持ちがやってきます。
夜寝床で少し物足りないかなと思いながら眠りにつく、そんなことができます。

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